薩摩2 川辺町下山田の年中行事 1 / 2 / 3 |鹿児島の民俗 - 薩摩民俗HOME|
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●二日市
川辺町の二日市は着物,食べ物,苗,花,箕,バラ,刃物などの店が出る。刃物は市では買わず,川辺の行き付けの店で買う。鎌は加世田鎌,はさみは種子島がよいという。裁縫ばさみは種子島ばさみを使っている。
●加世田との交易・交流
竹田神社の夏祭りには若いときには必ず行ったものだ。氷を食べるのが楽しみだった。
昭和30年代まで,加世田の小湊からイネウイ(担い売り)がイワシやだし雑魚を売りに来ていた。おばさんが魚をイネボー(担い棒)にかついで来た。
●その他の交易伝承
塩売りは知らない。自分の時代は店で買っていた。麹もこちらの店で買った。味噌,醤油は自分で作った。
骨粉は農協で買った時代しか知らない。
バラ(丸口箕)は高倉あたりから売りに来た。こちらにもバラ作りやタンコ(桶作り)さんがいた。
●二日市
昔はバラ,タンコが多かった。バラは大倉野から,タンコは高倉の人が出店する。他にキイバン(まな板)や加世田鍛治があった。昔は木市の出店はなかった。
●加世田との交易・交流
加世田の歳の市には数回行っただけだ。年越しの準備はこちらで済ませる。
竹田神社の「二十三夜待」(夏祭り)には必ず行っていた。カラクリが楽しみだった。
戦後一時期,自分が小組合長(集落会長)をしていた頃,小組合で加世田の新川へ夏に遊びに行ったいた時があったが,自動車の便乗などいろいろと不都合が出てきたので,しばらくしてやらなくなった。
加世田の小松原のおばさんがニネウイに来ていた。自動車が入るまでで,魚を持ってきていた。
骨粉は加世田から買っていた。
大倉野の大半は加世田川畑の正徳寺の檀家になる。
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