節 | 史料 | 注・固有名詞 | 頁 |
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1 山水 |
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1-1 |
山岳合記 当邑の地、東北は山を負ひ、西南は海に臨む。群山層立し、石巖■●として、寛平の地甚少し。海辺に至て亦然り。山巒の内、最高きを車岳といひ、尊丘山といふ。尊丘は、夜時ありて火点を現す。何の火なるをしらず。水田皆澗に設け、白田多く、岡に開けり。故に人民海辺に就て居る。土俗漁釣を以て業とせり。 |
■(石へんに含) |
27-1a |
1-2 |
大久志川 水源二川あり。一川は、加世田邑小春より出つ。一川は当邑荒崖より出つ。久志村を歴、合流して、久志村の海港に |
【大久志川】 |
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図「久志港〔自東泉寺下所見〕」 |
【久志港】 |
27-1b |
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【博多】 |
27-2a |
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入る。川口二三町は、満潮の時、舟船出入せり。所々橋を架して往来す。 |
○架して:かけて |
27-2b |
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1-3 |
清水川 水源は、加世田邑高松より出て、秋目村を過て、秋目村の海港に入る。川口満潮の時は、舟出入せり。 |
【清水川】 |
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1-4 |
久志港〔地頭宅地の前にあり。〕 久志村にあり。此港西より東に入たる海湾にて、内外の二港に分つ。内港の周廻凡そ三十五町、内港の口に当り、北岸よりは、宮崎といへる巖觜、長さ四町許突出し、其南岸よりは、小島二ツ接連し、港口を扞蔽す。港口の横幅四五町あり。港裏の北浜を、今村浜といひ、南岸を博多浦といふ。是を内港とす。又内港の口より八町許海口に当り、大 |
【久志港】 |
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とぞ。是を外港とす。二層の港内、共に舟舶の安泊に便にして、実に天然の良港なり。往古は海外の諸蕃爰に来て交易をなし、今も唐土の舟舶漂着の時も、泊繋の所とせり。人家港内の岸に臨て聚落をなし、且海岸所々に神祠仏閣あり。林木靄然として、景色殊勝なり。 |
○諸蕃:諸々の異国人 |
27-3a |
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