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鹿児島民具第15号 - 上甑島特集号(2002.12刊行)

■編集後記■

 昨年度まで事務局を担当されていた海江田義広氏が長崎に転出され、2002年4月から事務局を担当することになった。海江田氏には長い間お世話になり、心より感謝申し上げたい。本学会の事務局は私が4人目の担当ということになる。自分でやってみて初めて先輩諸氏のご苦労が分かった。個人的には先日人間ドックで、胃の中にピロリ菌がいることが判明。屋久島調査の最中、胃潰瘍予防にと菌を殺すきつい薬を1週間飲み続けた。焼酎で流し込んだが、本当に効いたのだろうか。
 さて、「上甑島特集号」をお届けする。この調査は昨年度9名が参加して実施したものだが、桜田勝徳先生の貴重な報告を加え、多彩な論考がそろった。表紙は小川秀直氏が補充調査で撮影した平良のエビスカツギである。合宿調査は、昼夜を問わず現地で民具・民俗を見つめなおすことのできるよい機会である。また、会員どうしで議論を深め、地域文化・日本文化を考える力を養う場でもある。
 その上甑での調査に続き、本年度は下甑島調査を実施した。台風の到来で出発を3日間延期したが、各人とも有意義な成果を得たようである。具体的な報告は次号に掲載することにしたい。上甑・下甑いずれの調査でも、地元各位から多大なご協力をいただいた。深く感謝申し上げる。
 本号は、予算の都合により事務局で活字化・編集・組版を行った。その際私の力不足で、図版ページを中心に、執筆者にご無理を申し上げ、また印刷のニッセイ印刷さんにもご迷惑をかけた。次号はさらによいものにし、毎年の発行を目指すことにしたい。

(井上賢一)

会誌『鹿児島民具』


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