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鹿児島民具第23号 - 佐多特集号(2011.3刊行)

■編集後記■

○会誌23号をお届けします。本号は原稿枚数が計画より非常に多く、写真の割愛・縮小や、原稿の次号繰り延べを、執筆者の皆様にお願いしました。何卒ご了承ください。
○佐多調査は、限られた期間の中、各調査員が精力的な調査を実施し、一定の成果をあげることができたようです。調査にあたっては南大隅町教育委員会の皆様には大変お世話になりました。特に社会教育課の浜田幸夫主幹には、資料提供、佐多公民館民具収蔵室の見学など格段のご配慮を戴きました。深く感謝申し上げます。また各集落でお世話になりました関係者・伝承者の皆様にも、調査員一同心よりお礼申し上げます。
○今回は縁あって地元出身の川邊惠久先生ともご一緒させていただきました。先生の論稿は、郷土を愛し、ふるさとの未来を按ずる気持ちがひしひしと伝わる玉稿です。研究者がほんのひと時垣間見る伝承地の姿とは違った、すばらしいライフヒストリーとなっています。
○佐多の民具共同調査は、@すべての校区を網羅し、A分野別の体系的な調査 ―― を目的に、「地域総合調査班」「民具基礎調査班」を編成して実施しました。各調査員は、精力的なフィールドワークを行い、夜のミーティングでは議論を深めていきました。
○しかし所期の目的が十分達成できたかと言えば、心残りな点が多々あります。これは事務局が不慣れであった故の結果だと思います。次回以降は「共同調査」の目的を調査員が十分共有できるよう、事前準備段階での工夫をしていきたいと思いました。

(井上賢一)

会誌『鹿児島民具』


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