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鹿児島民具第27号 - 頴娃特集号(2015.3刊行)

■編集後記■

○会誌27号をお届けします。執筆者及び編集委員の者さんにまずお礼申し上げます。整理が間に合わず本号にご投稿頂けなかった調査員の方には、ぜひ次号で御執筆をお願いいたします。
○今回は表紙を実測図に戻してみましたが、いかがでしょうか。共同調査に初参加された坂元さんの作図です。坂元さんは考古学がご専門ですが、その研究法を踏まえ、精力的なフィールドワークをされておられました。また、高山真一郎さん・良政さん、雪丸克彦さんも初参加でしたが、 温かい頴娃の皆さんのおかげで、それぞれ有意義な調査をされたようです。
○腰を痛めておられる下野会長は、今回の調査には同行できませんでしたが、これまでの調査研究から寄稿参加していただきました。下野先生からは事前に電話で、調査方法や調査地情報をご教示いただきました。学生調査と違い、各々研究テーマをお持ちのプロ・ノンプロの先生方との共同調査では、調査分担や共同調査の意義付けがなかなか難しいものですが、担当幹事の小島さん・渡山さんは今回も献身的に努力していただきました。有難うございます。
○2か月に一度の定例研究会が、2014年5月で200回を迎えました。7月の例会200回記念講演では、 鹿児島大学名誉教授の大木公彦先生から「薩摩塔は中国の石塔?」と題してお話を伺いました。 自然科学の地道なフィールド・解析作業の難しさとともに、学際的な研究の大切さを改めて学びました。私たちも、こうした広い視点をもって、調査研究を進めたいものです。
○11月に日本民具学会第39回大会が高知で開催され、牧島さん・渡山さんとともに私も参加しました。地域挙げての温かいおもてなしを受け、各地の研究者と交流できたことは大変有意義でした。
○最後になりましたが、頴娃調査にご協力いただきました南九州市教育委員会をはじめ、各集落の伝承者・関係者の皆様に、改めて会員一同お礼申し上げます。ありがとうございました。

(井上賢一)

会誌『鹿児島民具』


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