*南さつま歴史街道 - 名勝図会

三国名勝図会
第26巻 薩摩国川辺郡 (2)

薩摩国川辺郡 坊泊

坊津港の現景


史料 注・固有名詞

2 道橋

2-1

太鼓橋

坊津村奥院川の海口にあり。此橋柱を設けず、両岸に架して、其状反転(ソレリ)り。因て名く。

【太鼓橋】
【奥院川】

26-16b

3 神祠

3-1

九玉大明神社〔地頭館より亥方、十三町〕

泊村宮崎にあり。祭神一座、猿田彦

【九玉大明神社】泊村
【宮崎】

26-16b

大神。当社は、梅岳君九玉七社を建玉へる一なりといふ。〔凡九玉社は、諸所に在といへども、梅岳君建立といふもの、当社の外、久志秋目に二社ありて、其除の四社詳ならず。〕 祭祀十一月廿八日。貫明公朝鮮の役に、甲冑刀大小を喜捨し玉ふ。今腐壊す。当邑の総鎮守なり。

【梅岳君】島津忠良。日新公。貴久の父。戦国武将・島津氏中興の祖。(1493〜1568)
【九玉七社】
【久志】【秋目】
【貫明公】島津義久。島津氏第16代当主。貴久の子・義弘の兄。(1533〜1611)
○喜捨:社寺に寄進すること

26-17a

3-2

神社合記

祇園神社 坊津村鶴ケ崎にあり。唐港の条下に詳なり。△一之宮大明神社 坊津村、下之浜にあり。

【祇園神社】坊津村
【鶴ケ崎】
【一之宮大明神社】坊津村
【下之浜】

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