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隼人の夢 - 海幸・山幸ものがたり -

あらすじ

吹上浜鳥瞰図

舞台は野間神社に吹上浜。現代の南さつまから神話の世界にタイムスリップ。

「隼人」は南さつまに住む少年。いつもモバイルゲームに夢中で、何か空しさを感じている。今日も野間神社で一人、ゲームに興じていたところ…。

隼人は夢の中で、隼人神話の神々や神話世界のみなしごたち、動物の精霊たちと出会う。海幸彦・山幸彦兄弟や、貧しくとも元気いっぱいの子供たちとの触れ合いから、生きることの大切さ、兄弟愛、友情などを学んでいく。

ソング

  1. 野間岳と笠沙路の碑隼人のテーマ
  2. みなしごの憲法
  3. 海幸彦のテーマ
  4. 亀のテーマ
  5. 一番星
  6. 若者へ
  7. 豊年祭り唄
  8. ビデオ生きているってすばらしい
  9. 愛しき者へ
  10. 吹上浜から僕らのメッセージ
♪悠久の歴史をこの場所で、笑顔の僕らがバトンタッチ。
神々の詩が聞える浜で、笑顔で僕らがバトンタッチ。
冒険者の国南さつまの地から、ぼくらがバトンタッチ。♪

登場人物

隼人の夢人物相関図

スタッフ

●脚本・演出:渡辺勝子先生(エフシー企画コーポレーション - 広島県)

●演出助手・振付・歌唱指導・舞台監督・大道具・小道具・衣装・制作は、地元南さつまの超強力スタッフが揃いました。

公演記録

●日時:2007年5月3日・5日 午後6時45分から

●場所:吹上浜砂の祭典メインステージ(屋外)。

みどころ

「隼人の夢」屋外練習

市民ミュージカル「隼人の夢 - 海幸・山幸ものがたり -」は、吹上浜砂の祭典20回記念のメインイベントして企画されたものです。

出演は、金峰から笠沙まで南さつま市内の小中学生17人を中心に総勢20人。ほとんどの方が初舞台です。2ヶ月余りの短い練習期間でしたが、それぞれが精一杯の稽古を続けてきました。

ダンスあり、歌あり、お芝居ありとみどころいっぱいです。特に全員で合唱する「生きているってすばらしい」やエンディングの「吹上浜からのメッセージ」は、お客様にもきっと感動をお伝えできるものと思います。

ダンス教室に通っている方、歌唱指導を受けている方、スポーツの得意な方、笑顔の素敵な方…。20人の個性豊かな役者たちが一つになって、南さつまから新しいメッセージをお伝えしたいと思います。ぜひ夕方の砂の祭典にも足をお運びください。

by けんさん(演出助手)

隼人神話の舞台 - ミュージカルを10倍楽しむために

野間岳鳥瞰図

●神話を記述した『日本書紀』にはニニギノミコトが吾田の長屋の笠狭の埼(阿多の長屋の笠沙の岬―あたのながやのかささのみさき)に降り立ったと書かれています。吾田は南さつま市金峰町の「阿多」に、長屋は南さつま市加世田の「長屋山」に、笠狭の埼は南さつま市笠沙町の「野間岬」のことを記述したのだろうと想定されています。

●さらに神話では、ニニギノミコトが山の神の娘コノハナサクヤヒメと結婚し、海幸彦・山幸彦が誕生したとされています。兄弟は、釣り針と弓矢を取替えます。しかし弟の山幸彦は、兄の釣り針をなくしてしまいます。それを探し求めて龍宮に赴き、海の神の娘豊玉姫と結婚します。そこで釣り針と潮満玉・潮干玉をもらい、地上に戻ります。そしてその二つの玉を用いて(洪水になったり・とめたりできる)、兄の海幸彦をやっつける―という物語がつづられています。

野間神社写真●ミュージカルの舞台となっている野間神社は、野間岳の中腹にあり、ニニギ・コノハナ・海幸・山幸などが祀られています。毎年2月20日の例大祭には、野間ん岳参りが行われます。現在は月遅れですが、かつては1月に行われたもので、いわゆる正月の岳参りの一種だと考えられます。笠沙地区の小学校は午後から休みになり、子供たちはそれぞれの集落から、のまんたけ参りに出かけます。

●また笠沙地方には、天孫降臨とは別の言い伝えがあります。それは「ニニギノミコトは天から降りてきたのではなく、笠沙の黒瀬海岸に着いた」というものです。笠沙地方では、沖縄のニライカナイ伝説のように、ユートピアを海のかなたに想定しているということになります。ちなみに「笠沙町」の笠沙(笠砂)は大正以降に使いだされた行政名で、それ以前には自治体名にも大字・小字にも存在していません。

2005豊玉姫神社水車からくり「海さち・山さち」


渡辺先生はじめ指導者の皆さんにお礼申し上げます。
そして、夜を徹して衣装づくりや大道具・小道具の準備をしてくださったスタッフのみなさんにも心より感謝申し上げます。子供たちにも、私たちの気持ちが伝わり、きっと素敵な舞台になると思います。ありがとうございました。(帽子のけんさん)


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