久志太鼓踊り(盆踊り)

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「久志太鼓踊り」基礎データ

久志太鼓踊りは、お盆の8月15日に、九玉神社ほか久志区の各集落で踊られる太鼓踊りです。盆踊りとも呼ばれます。太鼓はほとんど叩かず、バチを手に優雅に踊ります。「盆踊り」とも呼ばれることからも分かるように、念仏踊り系の太鼓踊りです。

「久志太鼓踊り」写真と解説

1.久志太鼓踊りの内容

久志太鼓踊り久志太鼓踊りは、盆に坊津町久志(くし)の九玉神社(くだま じんじゃ)に奉納したあと、大字久志の各集落を回って踊る。「盆踊り」とも呼ばれるが、踊り子以外の集落民は踊りには参加せず、観客となる。鉦2人(頭鉦・平鉦)、入り鼓1人、大太鼓約30名ほどで構成。鉦2人は、振袖に花笠を被る。小太鼓は陣羽織に花笠姿。大太鼓は白衣姿に、手拭を縫い込んだ笠を被り、背中には山鳥の羽根を付けている。太鼓は、肩から腹の下に垂直に吊るす。これまで見てきた南さつま市の他の太鼓踊りより、太鼓の位置が低い。隊形は鉦・入り鼓の3名が内側に、大太鼓が外側に、二重の円陣を構成する。途中、大太鼓の1人が中の円陣に打ち込む見せ場がある。その場面では内側の輪が4人構成になる。歌い手は円陣の外から歌う。

大太鼓の桴は桐製で、長さ約20cm。太鼓はほとんど叩かず、擦りながら踊る。

→参考:「薩摩半島における太鼓踊りの桴(バチ)


〔実地調査〕
2009.8.15・2010.8.15 久志九玉神社で調査。

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