加世田の棒踊り
「加世田の棒踊り」基礎データ
加世田棒踊りは、春から夏にかけて、シベ竿と採り物の棒で地面を力強き突き、豊作を願う踊り。
- 場所:鹿児島県南さつま市加世田村原 日枝神社( - かせだ むらはら・ひえ神社)→地図
- 日時:3年に一度7月17日に近い日曜日
- 文化財指定:なし(一般文化財・無形民俗)
- メモ:六月灯(ろくがつどう)は、鹿児島の夏祭りのことです。
「加世田の棒踊り」写真と解説
1.村原棒踊り
村原棒踊りは、3年に一度(2004年までは閏年の4年に一度)、7月17日の村原日枝神社六月灯で奉納される(現在は7月17日に近い日曜日)。2004は、加世田市政50周年記念式典会場で踊ったあと、日枝神社へ奉納した。昭和42年に復活した郷土芸能。南さつま市金峰町花瀬から伝わったという伝承がある。
踊り手は6人一組で、採り物は六尺棒のみ。(実測150cm。「ボウ」と呼ぶ。カタギ)。2013年の踊り子は、6人1組×3組=18人。2004年は3組合計12人。踊り子は、揃いの浴衣に帯、白鉢巻き、赤襷姿。足には脚絆を付け、わらじをはいている。
先頭で地面を突くシベ竿(削りかけ)は「ホコ」と呼ぶ。長さ4メートルで、1人で突く。ホコの上に「奉納 村原棒踊り保存会」と墨書された杉板がついている、削り掛けは復活前にもあったが、昭和42年復活の時は、削り掛けの材料がなく、ビニールテープを割いたものを、現在まで使っている。もともとは杉だったか、カンナの削ったものを垂らしていた。ホコは指揮者であるとともに、地ならしの意味。
【村原棒踊りの歌詞】
○今こそ通る、神にものめい
○霧島松は、黄金の花が咲く
○鎌柄が(かまんえ)が折れた。三束(さんば)遅れた
○山太郎蟹(ヤマタロウガネ)は、川の瀬に棲む
南さつま市の棒踊り記録映像・記録画像
→ 金峰町の棒踊り〔実地調査〕2004.7.17・2013.7.29
写真は、2004年7月17日加世田市民会館で開催された市制施行50周年記念式典で披露されたときのものです。この日は、この後、日枝神社で奉納されました。